Gemini Code Assist VS Cursor、プロンプトの提案機能は良き
Gemini Code Assistが無料で利用可能ということで、実際の使用感をCursorと比較してみます。
比較条件は以下のものになります。
JavaScriptのAIコーディング開発。
Gemini Code Assist バージョン2.38.0(個人向け)
※ VSCodeの拡張機能、Gemini CLIは比較理由に含まない
Cursor バージョン1.21(Pro)
Gemini Code Assistのプロンプトの提案機能は良き
Cursorと比較してGemini Code Assistが優れている最もな点は無料であることですが、それ以外にもあります。
一番良いなと思ったのは「プロンプトの提案機能」です。
コーディング環境においてAIを活用しない方法というのは、もう考えられない状況になってしまいましたが、今度はAIへのコーディングを依頼すること、それを考えることが億劫になってしまう甘えが発生します。
Gemini Code Assistはひとつ処理をお願いしたあと、続けて次の処理の提案候補をいくつか用意してくれます。
今でも「あ、次はそれが良いかな」と思える候補があったりコードをみて足りない部分、通常ならこれをこうするという部分を見つけてきてくれています。
「プロンプトの提案機能」は今後性能が上がってきたら・・どんどん処理を選択するだけで実装が進むようになるのかと、期待してしまう仕組みですね。
現状では提案してくれたプロンプトの実装が上手くいかなかったりですが、より高性能なAIモデルが利用可能になれば、Gemini Code Assistはかなり優秀になりそう。
正直、この機能はCursorや他のAIコーディング系ツールも是非実装してほしい。
提案の量を増やせたり、リロードできたりしたら最高です。
処理停止が発生する頻度が多い
コードのサイズ次第なのかもですが、薄め3000行のJavaScriptファイルでもコンテキストオーバーで止まる頻発します。
Gemini Code Assistで「Accept all changes」が表示されない問題の原因と解決策 | AiSOUKO
Gemini Code Assistで「A code sample in this response was…」と表示されてしまう問題について | AiSOUKO
プロンプトを投げた直後に発生するのであれば まだ良いのですが、処理に相当待たされた後で止まってしまうので、実装が大幅に遅れてしまいます。
読み込みや対象ファイルを制限しても上手くいかなかったので、解決するのは難しそうでした。
Cursorでも、プロンプトを投げて直ぐに止まることはありますが、再送信すればOKですし、頻度やコーディングの精度を考えるとストレスになりません。
Gemini Code Assist VS Cursorの個人的結論
Gemini Code Assistは無料プランで比較した場合、止まってしまう問題が発生する環境ではメインに使うのは厳しいところと感じています。
有料プランで上位のAIモデルになったり、コンテキスト量が増えたりと止まってしまう原因が解決されるのであれば、十分検討の余地がありそうです。
また、Gemini Code Assistは自前のAIモデルを持つGoogleですので、将来的にAIの性能面が過剰になってきたとき、違いはコストがメインになってきそうですし、GoogleのAIはより選ばれるようになっていくのではないでしょうか。